八八鎌誕生秘話
The story behind the Birth of the Hachi-Hachi Sickle

八八鎌

改良八八鎌が考案されました当時、鋸鎌の製作は、溝がつけられた円板で目の型を作り、ヤスリを使って手作業で目立をする従来の工法からタガネを作って機械で目立をする現在の手法が画期的だと言われた時代でした。
しかしながら、この工法にも「鎌の刃先がとがり過ぎて切る時に 力がいる」「肩が重い」「切れが悪い」等々の欠点が有りました。
そこで、刃物の名工であった当社の初代社長竹内一雄が、良く切れ、しかも長く使っても肩が軽くて疲れない鋸鎌が出来ないものかと、何度も作って近くの農家の人に使っていただき、改良に改良を重ねて完成したのが改良八八鎌です。
刃先が刃鎌のごとく切れ、肩も軽く長切れする新しい鋸鎌の誕生です。

八八鎌特許写真

八八鎌の名称は目の先を砥石で研いて刃をつけることにより鋸鎌を裏から見ると漢字の「八」を並べた様に見えたこと、また三木に新しく電話局が完成し、当社の電話番号が国包63番から新しく三木2局の1088番を頂いたのを記念して、改良八八鎌と命名しました。
また、同時に登録商標・実用新案特許も取得いたしました。
また、中小企業庁長官賞の栄誉をいただいた改良八八鎌の売れ行きは、米どころの播州平野、越後平野、東北の各方面へと倍増して行き、山形では相並ぶ殖産銀行、山形相互銀行のお客様に記念として、毎年2万丁ものお買い上げをいただくようになりました。
その後、学者や業者の方々から八八鎌艦隊は無敵艦隊だとか八の字を数字にすると∞∞で無限大に拡がるなど、お誉めの言葉を頂いたものです。